山域:【東北・鳥海山】
日程::5/2-5/4
5/2 晴
8:40 鉾立口
13:25-50 新山山頂
15:20 700m スキー脱
16:15 木道
17:20 中島台
メンバー:田尻(L)、春、小村 木下(SL)、佐々木、大久保(左記3名は東京スキー山岳会)
前日14:00に明石の自宅を出る。1:30には吹浦まで辿り着くが
東京組と道の駅で合流したのは15:30だった。
合流後すぐに中島台へ向かう。中島台着は4:30だった。芝生の上に
テントを張って、1時間半の仮眠の後、中島台に車を一台デポして
鉾立口に向かうが、ブルーラインのゲートは8:00にならないと開かない。
ここで暫らく時間待ち。鉾立口の出発は8:40。
鳥海山は全体に裾野が広く、山スキーに持って来いの山容だが、特に
鉾立ルートは傾斜が緩くて登りやすい。1800mで夏の登山道に従って外輪山
の崖を横切って千蛇谷に入る。千蛇谷の登りもなだらかで登りやすい。
ただ、寝不足が祟ってみんなちょっと疲れ気味でペースは徐々に落ちるが、
13:30には新山山頂に立った。
新山から見る北面は誠に広大な斜面が広がる。日本離れしたスケールの
大きな景色だ。木下さんはちょっと氷河を思わせるというコメントをした。
山頂からの滑降は、滑り出しはちょっと傾斜が強い。ややクラスト気味で
ガリガリとスキーの下から音がするが、カチカチの斜面ではない。狭い
岩稜の間を抜けて急斜面を滑り抜けると、もう後は中傾斜の広大な斜面を
下っていくだけとなる。上部は、雪面が巨大なシュカブラ状となっていたため
酷く滑りにくかったが、トラバース気味に千蛇谷の方へ逃げると風の当たり方が
違うためだろうか、滑りやすいフラットな斜面となった。
谷筋に沿って傾斜を下げる。950mで一度スノーブリッジを渡る。もうこれより
下はほとんど傾斜はない。ほぼ直滑降でスキーを走らせるが、油断すると
スピードが落ちる。森の中の残雪を繋いで滑るが、700mでとうとうスキーは
使えなくなった。ザックにスキーを括り付け、更に歩いて下る。
下りのコース取りは分かり難い。登山道は無いので、踏跡を頼りに目印の無い
森の中を歩いた。
この降りの途中で小村さんが残雪を踏み抜いて前に転倒し、左膝を捻挫して
しまった。幸いゆっくりなら歩けるようなので、足をかばいながら歩いてもらう。
600m付近で獅子ヶ鼻湿原の木道に出た。遊歩道を歩いて中島台に戻った。
5/3 曇
前日に寝不足の中、良く行動をしたので休養日とする。
翌日は百宅口から登ってみたいので、ぐるりと百宅口の林道まで回ってみたが、
除雪未完ということで、道路は閉鎖されていた。やっぱり鳥海山の本当のシーズンは、
5月半ばからのようだ。翌日は、祓川への転進と決めた。
5/4 <曇時々晴>
8:40 祓川口
11:55-12:15 七高山
12:50 祓川口
6:00に起きてテントを撤収し、祓川口に向かう。登山口の駐車場はすでに満杯状態
だった。
山頂付近はまだ雲がかかっているが、昨日に比べると大分視界は良い。
すでに沢山の人が数珠繋ぎに山頂へ向かっている。小村さんを駐車場に残して、
我々もその列に加わる。
2100mくらいから霧の中になる。山頂の50m下でちょっと雪が硬くなり始めたので
スキーを担いでツボで登るが、すぐに外輪山に出た。
外輪山は風が強い。寒いので休憩もろくにせずにすぐに滑降の準備をする。
七高山からの登山道沿いには既に沢山のシュプールが付いているので、我々は
左へとトラバース気味に下り、シュプールの無い斜面を選んで滑る。標高を下げると
ガスはすぐに切れた。雪は程よく緩み、快調に滑降していく。
滑降は30分強で終わり、1時前には登山口に着いた。
翌日は朝から帰った。空は再び良く晴れ、車窓からは輝く鳥海山が見えた。
恐れていたほどの渋滞も無く、米原JCTで渋滞があったものの、22:00には明石に帰り
ついた。