神戸山スキークラブ

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Kobe Mountaineering Ski Club 前十勝岳 山スキー報告
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2010.5-前十勝岳
2010.5-前十勝岳岳

【大雪山・前十勝】 曇り霧

平成21年5月8日
8:48 白銀荘 7℃ 登り 3時間30分
9:10 富良野川 下り  1時間20分
10:00 1330m 3℃   標高差 773m
10:50 1550mハイ松帯
11:30 1640m積雪終了点
12:18 前十勝頂上 3℃
12:47   〃  出発 
13:15 1450m
14:10 白銀荘
▲白銀荘泊(自炊)
メンバー:春、内田、丸尾、

今日も天気は良くなく、深いガスが立ち込める。ある程度視界が利くまで待機。 待ち時間を利用してモーニング風呂へ。  9時前に、ガスは依然として山を覆っているが、起床時より視界が少し良くなった ので入山を決める。 白銀荘駐車場横から雪はあるので、シール装着。森の切り開きの夏道に沿って、カ バハラ尾根への取り付き点を目指す。火山観測小屋から下った浅い沢から少し斜面を 上がり、左下にある一部雪が切れている富良野川へ下りる。  川を渡り、目標物が無い広い雪原状のカバワラ尾根を登る。視界は約20~30mなの で、ナビと地図と動物的感を頼りに進んで行くと、十勝岳の噴火の際にできた立ち枯 れたダケカンバの幹が点在し出す。寒気が下りてきて、気温は3度と寒いはずなのに、 湿度が高いのか蒸し暑く、汗が止まらない。

緩やかな尾根を登って行くにつれだんだんと視界が効くようになり、1400m辺りで ガスが晴れ、上空に青空が見える。いよいよ天気が快復するぞ!と思われたが、数分 すると、青空が隠れてしまう。しかし、視界は大分遠くまであるので登りやすい。  尾根の傾斜が増してくると、ハイ松が現れる。斜面の雪は、ハイ松に挟まれ、次第 に幅が狭くなってくる。雪が無くなると、スキーのまま、左側のハイ松の上に乗りな がらトラバースし、また雪の上を進む。いよいよ雪が切れると、シートラでハイ松漕 ぎ。ハイ松が終る1600m辺りから頂上までは、草地の中に火山岩や石が点在する斜面を 登って行く。この辺りから雪がチラつき始め、視界も悪くなってくる。草地は、夏は かわいい高山植物が花を咲かせたりしているだろうと考えると、靴で踏むを躊躇する が、ごめんよ、ごめんよ、と言いながら進む。

草地が無くなると、今度は岩と石を踏みながら登る。石をよく見ていると、火山石 なのか色や模様が様々で、色々な個性が集まった人間の様で、歩いているのが楽しく なって来る。やがて、小さな岩峰が見えると頂上である。まだガスは晴れないので、 残念ながら、眼前の秀峰十勝岳は見えない。  頂上からの滑降は、視界20~30mのガスの中、まず1750mの北東のコルまで滑り、大 正火口を目指す。雪は少し堅い所もあるがまずまずのザラメ。火口近くなると有毒ガ スを含む噴煙の臭いが鼻をつく。危険なので、近寄るのを止め、ボウル斜面を1450m 辺りまで気持ちの良いターンを刻む。  ここからは、左手のカバワラ尾根へ長いトラバース。尾根からは、少し視界が利く ようなり、富良野川へと滑り下り、往路を白銀荘まで戻る。  ガス晴れを待っての遅い出発、終始視界と天候が悪い中での行動であったが、登頂 と頂上からの滑降を果たせ、満足のいくツアーであった。私のテレマークは、まずま ずの雪質のお陰で、あまり転けずに滑ることが出来たのでうれしかった。
記 : 内田

2010.5-前十勝岳
2010.5-吹上温泉白銀荘
2010.5-前十勝岳ピーク
2010.5-前十勝岳
2010.5-前十勝岳
2010.5-前十勝岳
2010.5-登山口
2010.5-白銀荘

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