【大雪山 黒岳】 晴時々くもり
平成21年5月6日
7:20 ロープウェイ層雲峡駅 登り 3時間
7:40 五合目黒岳駅出発 1300m 下り 1時間20分
8:37 リフト終点 1520m 12℃ 標高差 516m
9:40 1750m
10:45 黒岳頂上 1984m 10℃
11:35 〃 出発
12:05 リフト終点
12:55 五合目黒岳駅
▲泊:吹上温泉保養センター「白銀荘」(自炊)
メンバー:haru、uchi、maru、
深い眠りの中で、ふと目を覚ますとテントの外が明るい。しまった、寝過ぎた!
時計を見ると午前2時。なーんだ、ここは駐車場だったんだ。また、寝袋に潜り込
む。
5時に起床し、朝食は、夕食のチゲ鍋の残りにうどんを入れる。3人とも寝起き
なのに食欲旺盛。これで、今日のエネルギー源は十分。
テントをたたみ、足取りも軽くロープウェイ乗り場に向かい、7時20分発のロ
ープウェイに乗りこむ。乗客は、我々3人のみの貸切状態。GWが終ったことを痛
感する。約10分で、標高1300mの終点黒岳駅(黒岳5合目)に到着。
登山者名簿を書き、すぐに準備をする。シールを張り、スキー場のリフト乗り場まで進む。
リフトは残念ながら昨日で終了。リフト終点までは、リフト下をまっすぐ進む。
標高1520mのリフト終点(黒岳7合目)からは、人工物無しの山の中。頂上までは、
樺の木の間の斜面を左上へと登っていく。雪は多いが、春の陽光をいっぱい浴びて
重湿雪。スキーが潜ったり、時々スリップする最悪の状態。登るにつれて、昨日に
続き、今日もテレマーク、いや、時々転けるので、転けマークでガンバ!という意
気込がだんだんと萎えてくる。
樺の木が切れる標高1750m辺りからは、頂上へ続く傾斜が増すオープンバーンを
左方へジクを切りながらで高度を上げて行く。左手の尾根には、黒々としたまねき
岩が見える。頂上が近付くにつれ斜度がさらに増し、汗をいっぱいかきながら、
もう少し、もう少しと喘ぎながら登って行く。
11:30 黒岳頂上より桂月岳方面 |
黒岳よりロープウエー駅俯瞰 |
|
出発してから、約3時間で頂上に着く。1984mの黒岳頂上からは、360度の大展望
右手より上川岳、愛別岳、凌雲岳、北鎮岳、間宮岳、旭岳、北海岳、白雲岳、赤岳
などの山々や、なだらかな御鉢平が見える。それぞれが個性的な山容である。大雪
山のこの一帯は、アイヌ語で、カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ぶ。神々しいま
でのこれらの展望を眺めていると、「神々の遊ぶ庭」という表現が言い得て妙なる
ことが理解できる。そう呼んだアイヌ民族の素晴らしさにも感心させられた。いく
ら見ていても飽きず、自分も神々の庭に身を置きたくなってくると共に、畏敬の念
を深く覚える。
長い休憩を終え、いよいよ頂上からの滑降開始。平均斜度40度の一枚バーンを滑
り降りて行く。重湿雪ながら、急斜面からか、意外とスキーは回し易い。春さんは
相変わらず滑らかなターン。丸尾さんも連続ターンを決めていく。私は、顔面制動
が入る転けマークで頑張り、オープンバーンに残したシュプールを見上げながら自
己満足、自己陶酔。
1660m辺りから左へ大きく、樺の木の中をトラバースしながらリフト終点へ滑り込
む。ここからは、ゲレンデの中を滑りながら5合目黒岳駅へ戻り、滑降終了。
カムイミンタラの感動と、重湿雪の急斜面オープンバーンを滑れた満足感に浸り
ながらロープウェイに乗りこむ。
駐車場に戻ってから、日帰りの黒岳温泉で汗を流した後、富良野へ移動。途中、
富良野のスーパーに寄り、ディナーのチャーハンの食材などを買い、今夜の宿、
雲の上の温泉と言われている吹上温泉保養センター「白銀荘」へ入る。
春シェフ自慢の「イタリア風海鮮丼、いやいやチャーハン」の味に、トレビヤー
ンを連発しながら、今日も美味い!と大満足。
--- 記 : 内田---