3/20(月)快晴 栂池自然園から金山沢、二股まで
前日とは違って快晴でロープウェイも運行しており、7名で出発(9:00)。栂池自然園の水平歩行を経由して2300m近辺まで
登って金山沢にエントリーする予定。快晴で風もなく、すこぶる快適な天候で、周囲の大パノラマを堪能しながら
進んでいく。ただ、一名H氏の歩行速度が遅く大分遅れ出す。いつもと違いかなりしんどそうであった。
途中何度も待って休みを入れながらパーティは進んでいく。ただ、今後の行程は滑降距離が長いために登りで
消耗し尽くすと行動不能になる危険性もあり、途中で引き返すかどうか本人に確認するも明確な返答なし。
登りはもう少しで終わり後は下るだけとの状況であり、ここで「悩むくらいなら先に行きましょう」とリーダは安易に判断
してしまった。
その後もますますH氏のしんどさは増していくようで、何とかトラバースして金山沢にエントリー可能な標高まで登ると
他メンバーとは分かれて水平トラバース(11:30)で金山沢に入る。
楽しみにしていた金山沢であるが前日までの新雪が快晴の日射に照らされてすでに重雪になっており、滑降するのも
容易ではない。足を取られないようにしながら我慢の滑り。ただ、いつ来ても金山沢の雄大さと景色は感動ものであり、
H氏を待つかたわら景色を堪能することができた。
ただ重雪滑降に体力をますます奪われ、H氏は滑降時間よりも休憩時間の方が大幅に長くなっていく。
このままでは、下山が何時になるかわからない状態になって、他メンバーと帰る予定のO氏にはN氏とともに先に
下山してもらうこととした。先行者のトレースもあってほぼ1本道で迷うこともないとの判断である。
H氏の荷物を他メンバーで分け合い、その後も休憩を至るところでとりながら何とか猿倉からの林道まで合流するこ
とができた(14:00)。
幸いなことに猿倉から二股までの林道は雪が途切れることなく、ほぼ下りのままでスキーを走らせることができ
15:10には二股に自力下山することができた。
この日も天候と積雪状態が幸いして、長時間行動になるも無事に自力下山できたが、もし体調悪化での行動
不能と悪天候が重なった場合には簡単に遭難事故につながりかねないと考えると、自然園方面に戻る選択をしな
かったことが反省点となる。
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