神戸山スキークラブ

 K.M.S.C.
Kobe Mountaineering Ski Club GW前半/北ア・立山 山スキー報告
関西から希望と元気を届けよう
ようこそいらっしゃいませ!! どうぞごゆっくりと!! 山スキーを楽しみましょう!! 入会をお待ちしております!!

日 時  2016年4月29(金)-5月1日(日)
山域・場所  北ア・立山
メンバー  Wasa,Komura,Ikebuchi,Haru,Uchida,Nagaoka=6名
天 気  29日曇りガス/30日晴後強風雪ガス/1日強風雪後曇りガス
ルート  29日みくりが池~一の越~往復
 30日みくりが池~別山~真砂岳~真砂沢~御前小舎
 1日御前小舎~雷鳥沢~みくりが池~室堂
スタイル <全員アルペン
温 泉 <みくりが池温泉

4/29(金)
小雪の今年でも、立山ならば雪はあるだろうとの判断で、贅沢な小屋泊の計画で実施した。
宿予約の都合上、初日だけは悪天を承知で立山駅に向け出発。到着すると予想通りすごい雨で モチベーション↴。しばらく車中で待機していると、雨も上がって薄日もさしてきたので、ケー ブル駅に向かう。

通常のGWならば長蛇の列のところが、並ぶこともなくすぐに乗車できた。 ケーブルとバスを乗り継いで室堂まで(往復4310円)。まずは、みくりが池温泉宿まで荷物をデポ しに行く。

ガスと小雪で天候も悪く、新雪20~30cmも積もっていて雪崩も心配される状態なので、比較的安全と思 われる一の越から御山谷滑降で登り返しに行くことにする。 視界が悪い中、みくりが池温泉出発(9:20)ばっちりついたトレースを追いかけて一の越まで。 途中雪が固くなったので安全をみてクトーを装着

11:00前には一の越に到着するも風が強く、視界も悪い。とても御山谷を滑走できる状態ではない。 GWで営業している小屋内で様子見することに。 雄山に登ろうとしている登山者も多く待機していて小屋内はにぎわっている。

2時間ほど待っても視界や風が好転することなく、13:00前に引き返すことに決定。 悪条件の中、堅い斜面を慎重に下っていく。強風と小雪で顔が痛く、我慢しながらもみくりが池宿に 戻った(13:35)
この日は早々に温泉に入って終了。みくりが池温泉は、食事もよく快適であった。

2016.4tateyama
9:30 ガスの中竹竿の目印に沿って
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10:08 GPSでルート確認一の越目指す
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10:08 目先の視界は効く
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11:00 一の越山荘着で吹雪いて来た

4/30(土)
朝は天気予報通り快晴で非常に気持ちがよい。待ってましたとばかり、当初予定通りの真砂沢時滑降 周遊に行くことにする(7:00)。まずは雷鳥荘前の斜面をテント場に向かって滑る。柔らかい新雪が 載って滑りやすい。気持ちよく滑ってテント場を抜け渡渉点でシール装着(7:40)。

ゆっくり雷鳥沢をのぼる。好天のおかげで実に大勢の人が登っている。御前小舎に到着が9:50。 ここで、体調不良のHaruさんがUchiさんとともに戻ることになり、以降は4名で行動。

御前小屋から別山までは雪の少ない夏道どおりに、ツボ足で進む。別山ピーク到着が10:40。 Ikebさんはここから滑り、その他メンバーはコルまで下ってエントリーする(11:10)
やや斜度は急だが、柔らかい雪で、滑りやすい。広くて気持ち良い斜面を写真を撮りながら滑っていく。

遠く景色も堪能でき、全員が春スキーを満喫していた。 しかし、標高2000m位になったところで滝が出て、下流を見渡すと流れがずーと出ている。地図では 剣沢合流まであと標高差300m程度あり、崖マークも記載されている。相談の結果、このまま進んでゴル ジュで行き詰まるよりは、登り返したほうがよいとの結論で、真砂沢を約700m登り返すことにする(12:00)。

休み休みシールで登り、最後は、エントリーポイントよりも南側の傾斜の緩い地点を狙って登り返した。 稜線直下は、堅い雪庇があって苦労するが、最後はツボ足のキックステップで漸く登りあげた(15:10)。 このころには、天候が急激に悪化し、風と雪が舞い、視界も悪くなっていた。強風の中、スキーを担いで アイゼン歩行で分かりにくい夏道を進んでいく。

別山ピークとトラバース道との分岐点に来たとき、トラバース道が明確に水平道が見え、強風の別山ピークを進むよりもトラバース道を選択した(15:40)。 これが大きな間違いで、やがてトラバース道が積雪で不明確になり、それでもほぼ水平にいけばよいとの判断でトラバース道のほぼ中間地点まで進んだ時に、 あまりの急斜面に進退窮まる状態になってしまった。

仕方なく、引き返そうとするも、今まで進んできたトレースもすでにかき消されていて、どこを通ってきたかもわからな い状態になっていた。GPSを頼りに、何とかトラバース道を戻って、稜線の夏道に合流できたのが16:30。ほぼ1時間の時間ロスと体力の消耗を招いた判断ミスであった。

その後は強風のホワイトアウトの中、ただGPSを頼りに夏道通りにゆっくり進んで、ようやく御前小屋に到着した(17:40)。 予定では、みくりが池温泉まで戻る予定であったが、この天候と時刻ではとてもではないが これ以上の行動は不可能との判断で御前小舎での宿泊とした。宿の方も、凍えて入ってきたわれわれの様子をみて、 親切に受け入れてくれ大変ありがたかった。強風雪は夜通し吹き荒れ、小屋には多くの登山者が足止めを食らっていた。

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4/30 7:06 本日晴天の中気分ルンルンで出発
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7:07 国見岳方面もすっかり新積雪でリセットされた
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7:27 雷鳥平のカラフルなテント場へ滑り込む
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8:27 どんどんと登る登山者
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10:45 御前小舎 未だ快晴成りこの後強風成り
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11:26 真砂沢行け行けのN氏滑降に飛び込む

5/1(日)
翌日になっても風雪はおさまらず、午前中は外に出ることもできずに、停滞。昼前にようやく風が弱くなって きそうなので、他の登山者とともに雷鳥沢を下ることにした(11:30)。強風に備えてスキーを細引きで引っ張る 体制で進む。視界不良の中、一定距離で立てられている旗を目印に進んでいく。しばらく雷鳥沢を下っていくと、 風もゆるくなり、トレースもしっかりあって、安心して下っていける。

斜度が緩くなってきたので視界は悪いもののスキーで滑降することにした。さずがにスキーは速く、あっという間に渡渉点に到着。 シールを付けてテント場を通って雷鳥荘前の斜面を登り、Haru/Uchiさんが待つみくりが池に到着(13:20)。 宿の食堂でゆっくり休んで、室堂まで進みバスとケーブルで下山完了。

3日間の立山山行だったが悪天(強風と視界不良)に見舞われて、同地域で遭難者が出るほどの条件での山行であったが、 とにかく無事に下山できて何よりであった。
ルート判断ミスと真砂沢情報収集不足は反省点としたい。By,CL

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11:27 快適な滑降成り真砂沢
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11:28 続いて快適なり真砂沢
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11:30 小休止にて景色をパチリと
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12:00 此れにて滑降終了登り返し決定
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12:00 この先水ゴウ〃と谷割れの恐れもある
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