神戸山スキークラブ

4/19　栂池スキー場～天狗原～白馬乗鞍～天狗の庭～蓮華温泉未明に栂池スキー場駐車場に到着。1時間強の仮眠後、8:30始発のゴンドラ(1720円）に乗り込む。土曜日は好天予報で、登山、山スキー目的の客が多い。ロープウェー乗車券購入には登山計画書提出が必要になる。ロープウェー山頂駅で簡単な注意を受けて、朝一の堅い斜面を天狗原に向けて登行開始(9:40)。

好天予報に反し、山頂駅周辺はガスで視界が悪い。登り口を間違えて、自然園の方からやや急斜面を登ることになって苦労をかけた。大勢が進む天狗原へのルートではシール登行に慣れないメンバーはずれながらもなんとか到着(11:15)。ここまで登ってくるとガスも晴れて、周囲の景色を満喫することができた。好天に気分をよくし、柔らかくなった雪面を白馬乗鞍山頂に向け進む。多くの人が登っていてルートはばっちりできており、すでに滑降してくる人もいる。ここでも、何度かスキーがずれ落ち、転倒するが何とか食い止めて上り続ける。乗鞍ピーク到着が12:50。

360度の展望と数年前に行った船越の頭から続く金山沢の記憶をたどりながら、しばし休憩。ここでシールを剥いで、大池周辺をトラバース。ハイマツ帯が邪魔をして高度を下げざるを得ず、最後はカニ足で、小屋横のコルまで少し登る(13:30)。ここから、天狗の庭を経由して、蓮華温泉までのお楽しみ滑降開始。と思いきや、快適なのは最初だけで高度を下げるにつれてガスが濃くなり、天狗の庭あたりでは完全にホワイトアウト状態。数ｍの視界でメンバーの確認にも難儀する。

声を出し合って居場所を確認し、GPSと残されたシュプールを頼りに滑降方向を探っていく。とても滑降を楽しむ余裕はない。さらに下ると雪質はますます柔らかくなり、最後はぐさぐさの雪質になって足を取られ、転倒を繰り返す状態になった。それでも我慢の滑りで緩やかな斜面になったと思ったら、蓮華温泉を通り越してしまい、GPSを確認して10mほど登り返して漸く到着(15:12)。wasaはテント泊（露天風呂代含め1000円）、その他は2食付き小屋泊（9500円)。ガスで景色の見えない露天風呂は貸し切り状態で、温度はちょうどよかった。

4/20　蓮華温泉～振子沢～フスブリ山～風吹大池～箙岳～蒲原山～紙すき牧場～来馬温泉天気予報では曇りであったが、朝から快晴状態。風もなく、山スキー日和。今日の行程は長いので、小屋の朝食終了後、すぐに出発(6:40)。まだ堅い雪面の林道を上って、天狗原から下ってくるシュプールでいっぱいの振子沢に入る（7:10)。

堅い雪面で所々急斜面になっているので、苦労しながらも慎重に登っていく。振子沢を横断し、向かいの尾根にあるフスブリ山に向かう。ここでも昨日下ってきたシュプール跡があって、それを忠実にたどっていく。堅い急斜面の登りでは、スリップして転倒するメンバーもいたが、大した滑落にもならず、無事フスブリ山に到着（9:40）。ここからは、古い「スキーツアーコース」の標識が数多くあり、また昨日のトレースもあって安心して進むことができる。風吹大池の西斜面まで所々カニ足登りを交えて滑降(10:30)、

岩菅山西のコルには歩いて登る。ここから箙岳手前の小ピークまで滑って、箙岳を巻くためにシール登行。箙岳北面の快適大斜面では、各自思いっきりかっ飛ばす。その後、蒲原山までの緩い登りも割り切ってシール登行し、ピーク到着が12:42。ここから紙すき牧場まで尾根沿いを進み一部登り返して最後は牧場への快適大斜面を滑り込んで牧場到着が13:30。

牧場北側の林道入口まで進んで、シュプール跡に従い適当にショートカットしながら滑降していく。途中シュプールを見失ってうろうろする場所もあったが、基本は林道通り下ればOKで、最後の方は雪がとぎれとぎれになって、スキーの脱着を繰り返す。とうとう林道の雪がなくなったので、ザックにつけて延々と林道を歩いてくだる。スキーとテント道具一式を入れたザックは重く、いやになった頃に来馬温泉風吹荘に到着(15:25)。

下山後に地元の人に聞くと、今年は下界の積雪量が少なく、林道歩きが長くなったとのこと。ここでタクシーを呼んで、栂池駐車場まで車を回収し(5680円)、北陸道経由で帰神(23:30)。好天とよい雪質に恵まれ充実した縦走ができ、参加メンバーも満足の様子であった。参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。お陰様で念願の蓮華温泉縦走ができました。もう少し早い時期(4月始めくらい）が好適なのでしょう。by;wasa