2/18(土)曇り後ガス+雪、 上路から白鳥小屋
H号1台に6名乗車で富山と新潟の県境の上路まで。北陸道朝日ICを降りても周囲には全く雪は無し。
やや不安になりながらも明るくなるまで仮眠。夜明けとともに周囲をみると硬いザラメ雪が数十cm積
もっているのみ。前日までの暖かい雨で、パウダーは全滅した模様。議論したが、他に転進する先もない
ことからとりあえず頂上まで行くことにする(7:30)。
この日は、小屋泊予定で各自15~20kg程度の重い
荷物を担いで1000m以上の登りになる。訓練と割り切って進んでいく。
除雪終了点から林道をショートカットしながら進んで目的とする尾根にとりつく(7:50)。
いきなり硬い急斜面にクトーをつけて慎重に登っていく。
ところが、やはり積雪が少ないせいでやたらと薮が濃い。右往左往しながらも何とか通れる道を探し
ながら迷路を進む。やがて尾根はやせて尾根筋は薮が立ちふさがり、それを嫌って急斜面をトラバー
スしようとしてさらに苦労するといった悪循環を繰り返すが、時間ばかり経過して、いっこうに標高は
上がらない。
天候が回復し始めて周囲が見渡せるようになると、上の方も黒々とした景色が見て取れて、まだまだ薮との
格闘が続くのかと思うとモチベーションはガタ下がり。メンバーと議論して敗退も検討したが、薮の中滑走
することもできず引き返すのも大変。よく見ると作りかけかと思われる林道が尾根を横切っているがわかる。
多少遠回りでも薮で悩まされるよりはましと考え、林道を進むことにする。ただ、この林道上でも樹木が多く
簡単には進ませてくれない。
ひたすら我慢の登りを続けていくとやがて、積雪が増えて薮もさほどうるさくは
なくなり漸く通常の山スキー状態になった。坂田峠から伸びている林道に合流し(11:30)、さらに崩れやすい
急斜面を登って夏道に合流したのが13:55。このあたりからはガスでほとんど視界がなく、ひたすら上を目指
して黙々と歩くのみ。頂上小屋に到着したのが14:40であった。
メンバーの疲労度は相当なもので、休憩も含んでいるとはいえ7時間もの行動に無事の登頂を全員で喜んだ。
小屋は噂通り快適で、明るくマットや机も完備しており暖かく快適な小屋泊を堪能することができた。
夕方から夜半にかけては、トイレに小屋を出るにも重装備が必要なほど激しい風と雪が降り続いた。
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