神戸山スキークラブ

 K.M.S.C.
Kobe Mountaineering Ski Club 鳥取・若狭氷ノ山 山スキー報告
関西から希望と元気を届けよう
ようこそいらっしゃいませ!! どうぞごゆっくりと!! 山スキーを楽しみましょう!! 入会をお待ちしております!!

日 時  2012年03月25(日)
場所・山域  氷ノ山/鳥取・兵庫
メンバー  Uchida・Kiyomoto・Fujita・他一名(BERG)=4名
天 気  雪/曇り・稜線ガス
ルート  若狭氷ノ山スキ―場~リフトトップ~三の丸~氷ノ山ピーク~おおくら谷~スキー場
スタイル <全員アルペン
温 泉 <ふれあいの湯

コースタイム:わかさ氷ノ山スキー場(8:26/752m 770m)=スキー場リフトTOP(8:43/1200m)=9:50/1480m=10:00/1500m=三の丸10:01/1504m= 山頂避難小屋到着11:26/1509.6m=(休憩)=
山頂避難小屋出発12:00=おおくら谷ドロップポイント12:33/1430m=いぬわしゲレンデ13:09/913m

1人で長距離を運転すると思うと心が折れてしまい、金曜夜の白馬行きを断念。ダラダラとした週末を過ごしていると、会長から氷ノ山の日帰り山行のお誘いがあった。25日の山陰は雨か雪の予報。氷ノ山は標高も低いし、予定ルートは雪崩そうな谷ばかりだったので、少し躊躇したが、現地パトロール事務所での情報が悪ければ、ゲレンデで滑ればいいか・・・などと楽観的に同行を決めた。

車での移動中、雨が降り出し「あれまぁ」と思っていると、氷ノ山に近づくにつれて、車窓から見える山並みが、うっすら白いではないか。そして次第に雨が雪に!これは、もしかするとプチ・パウダーにありつけるかも?!!! ちょっぴり期待が高まる。

わかさ氷ノ山スキー場でF田組と合流。(N組も一足先に出発)チケット売り場横の「パトロール事務所」に登山届を提出し、第2・第3リフトを乗り継いでスキー場トップへ。気温-1℃、稜線への樹林帯登高は、所々カリっていて、板のエッジがガリガリ悲鳴を上げながらのヒヤヒヤもの。

稜線上は、予想通りのホワイトアウト。少しでも先行者から離れると、たちまち見失いそうだ。雪酔いを起こしかけて気分も悪い。それでも、リーダーが尾根左端を確認しながら左左へとルート取りしてくれたおかげで、スムーズに「三の丸」まで到着する。ところが、そこからがまずかった。尾根の両端すらも分かりづらい中、ワンデリングしはじめた。取りあえず、現在地点を見極めようと4人揃って地図と睨めっこしていると、「ようやく追い付きました」の声が背後から聞こえた。Nパーティーの面々登場!地獄に仏、渡りに船!

ピークへは、北へ向かえば良いと分かってはいても、GPSで「こちらの方角ですヨ」と誰かに言ってもらえると、お墨付きがもらえたみたいで、妙に心強くなった。本当にありがとうございました。

2012.3.25hyonosen2
おおくら谷の滑降
2012.3.25hyonosen2
底突きパウダーゲット

11:26頂上避難小屋に到着。休憩しながら滑降ルートを相談する。視界がない以上、ネジレ谷と八木川は諦めようということは直ぐに決まった。もうひとつの選択肢は「おおくら谷」。関心はあるものの、誰も行ったことがないため、今日の天気でドロップポイントが分かるかどうかさえ自信がもてない。

ルート情報も好日山荘の記録程度しかなく不安が残る。そうこうしていると、避難小屋にいた「氷ノ山を知り尽くしている」という3人組もおおくら谷を滑ることが判明! 我々の計画では、左俣から入る予定だったが、「谷をよく知る僕の言う事を聞きなさい」の彼らの一声で右俣からのエントリーに変更。滑降の入口までは彼らに先導してもらう。(Nパーティーとはここでお別れした)

シールは避難小屋で剥がして出発したものの、結構アップダウンが続き、スキーでの階段登高が辛い。さっさと出発してしまった3人組のトレースを必死にたどり、ドロップポイントにようやく到着。まずは、U・リーダーが滑りこむ。パウダースプレーが舞い上がり、いい感じ。期待を胸に、次々と後を追いかける。WOW!なかなかのパウダーではないですか。一同の顔がゆるんでいく。

一段下の広いスペースに4人集合してから、更に下の谷を覗きこむ。狭い急斜面・・・、おまけに所々斜面が透明に光って、見るからに堅そうだ。転倒した時のリスクはあるものの、離れるとすぐに姿が見えなくなりそうで、暫く4人で縦に連なって斜滑降で下ることにする。

こんな状態がいつまで続くのかと不安になってきた頃、ようやく視界が効くようになり、眼下にパウダーの広い斜面がいっきに広がった。リーダーからGOサインが出ると、自然と皆から奇声があがり、パウダーの浮遊感を楽しんで沢に飛び込んでいく。側壁からのデブリもなく、雪崩の気配は感じられなかった。この時期の貴重な新雪をカメラに収めたかったが、露質が足りず上手く撮れなかったのが残念!

3人組を追いかけていると、トレースが急に大きく左にカーブして斜面をトラバースしはじめている。慌てて高度計を確認すると、ぴったり標高1000m。好日山荘の記録通り、堰堤とクレバスが上から確認できる。このまま調子に乗って直進していたら、川ポチャになるところだった。危ないあぶない。トレースをたどって、左岸をトラバースしながら植林帯を横切ると、いぬわしゲレンデに無事合流して、本日のフィナーレとなった。

おおくら谷は半日ルートとして紹介されているだけに、正直言うと、もう少し滑りたいという気持ちが残ったが、この時期にありながらも、こんな近場で良質のパウダーに出会えたことに、感謝・感謝であります!
記;Kiyomoto

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