神戸山スキークラブ

 K.M.S.C.
Kobe Mountaineering Ski Club オフ 北海道 夏山報告
関西から希望と元気を届けよう
ようこそいらっしゃいませ!! どうぞごゆっくりと!! 山スキーを楽しみましょう!! 入会をお待ちしております!!

日 時  2012年08月13(月)-18(土)
場所・山域  北海道・日高山脈
メンバー  Wasa・Morim・Hana=3名
天 気  雨&晴れ
ルート  苫小牧上陸~
スタイル <日帰り登山
温 泉 <各地

8月11日夜メンバーをひろって、敦賀港へ向かう。新日本海フェリーの新造船「すずらん」に乗船。個別ベッドで快適。8/12夜 苫小牧港に20:30上陸。鵡川の道の駅でテント泊。雨が降り始める。

8/13(雨)【カムイエクウチカウシへアプローチ】札内ダム(10:10)~七の沢出合~八の沢出合(15:00)(テント泊)

予定では、神威岳、ペテガリ岳を先に登ることにしていたが、8/13が終日雨の悪天候のため移動日として、カムエクを先にし八の沢のテン場までの移動とすることにした。中札内の日高山脈山岳センタに立ち寄り情報収集した後、札内ダムまで車で移動。橋が雪崩で損傷したために、車はここで通行止め。

舗道と林道を12kmほど歩く必要がある。10:10歩き始めるが、橋の損傷とはごくわずかで、通行には何ら支障はなさそうに見えた。重い荷物を担いで延々と舗道を1時間半ほど歩き、そのあと通常のゲートを通ってさらにダートの林道を進む。雨はやみそうにもなく降り続き、レインウェアの中は濡れて不快になってきた。

林道の終点が七の沢出合で、ここからは沢靴に履き替えての沢歩き。広い河原の所々に赤札やケルンの石積みがあり目印になるが、それらを容易に見つけられない場所も多く、ルートファインディングに苦労する。渡渉するにも水かさが多く、流されそうになるも何とか渡りきる。約2時間の遡行で八の沢出合のテン場到着が15:00。早速テントを張って濡れた体を乾かすべくEPIをたくが、蒸し暑く不快そのもの。明日の好天を願って早々に寝る。

2012.8.13-18hokkaido
 
2012.8.13-18hokkaido
 

8/14(晴)【カムイエクウチカウシ】八の沢(4:40)~頂上(9:35)~八の沢(15:00)~七の沢(17:05)~札内ダム(20:08)

この日は長丁場を覚悟し、ようやく明るりかけた4:40出発。沢靴で八の沢カールを目指すが、これまで以上に、登山道や踏み後が不明瞭で、どこを進むべきかさんざん迷う。滝を巻くためのぬかるんだ急登では両側の笹をつかみながらの這い上がりになったり、登山道には両側からクマザサが覆い被さってルートをより不明瞭にしている。

3人であれこれ迷い右往左往しながらも、なんとか八の沢カールに到着したのが8:15。ここには熊に襲われ大学生の慰霊碑があった。我々も二の舞は御免とばかりに、これまで以上に熊鈴と笛を鳴り響かせて、熊に人間の存在を知らせた。そのおかげか今回の山行を通して足跡などの痕跡を含め熊の気配を感じることはなかった。

八の沢カールで登山靴に履き替え稜線までは花畑の登りやすい道を進むが、そこから頂上までは熊笹や這い松が両側から登山道をふさぎ、非常に歩きにくい状態であった。我慢の登山を続け、念願のカムエクピーク到着が9:35記念写真と360°の景色を堪能したら、寒いのでやや下ったきれいな花畑で大休止。往路を忠実に引き返えそうとするが、時々道がわからなくなり迷ってしまう。

テント場到着が15:00でデポしてある荷物をパッキングし沢を下る。七の沢出合到着は17:00になっていて、ここからの舗道歩きを考えると気が遠くなりそう。疲れた足を引きずるように歩をすすめ、すっかり暗くなってきれいな星空に驚きながら、駐車場到着は20:00をすぎていた。遅くまでやっている道の駅忠類の温泉に入浴し、テント泊。


2012.8.hokkaido
 
2012.8.hokkaido
 

8/15(晴)【神威岳】神威山荘(8:00)~神威岳(12:35)~神威山荘(17:38)

浦河経由で太平洋側に移動し、荻伏から元浦河林道を1.5時間ほどダートを走ると神威山荘に到着した。ペテガリもここから出発なので多くの車が止まっていた。神威岳登山道も途中まで沢靴で川沿いを遡行する。カムエクに比較して、ルートはわかりやすく明瞭で、さほど苦労することはない。昨日の15時間超行動での疲れを心配していたが、登りではさほど悪影響は出ていないように思えた。

10:00川を離れて尾根にとりつく。登山靴に履き替えて登るが、非常な急斜面が延々と続く。両側のクマザサをつかんで這い上がる状態を繰り返してやや傾斜が緩くなるとようやくピークが見えてきた。ピーク到着が12:35で、周囲の様子がよく見える。ペテガリも間近に見え長い尾根稜線が確認できた。下りは往路を戻るが、急斜面がこれでもかというくらいに続き、足にダメージを蓄積させる。

何とか尾根とりつきに戻って沢靴に履き替えると、足がむくんだのか指先同士の爪が圧迫して歩くたびに非常に痛む。バンドエイドを巻いて応急処置で何とか下りを続けるが、かなりのペースダウンで同行者に迷惑をかけた。我慢の下りであったが、さらルート間違いをしてゴルジュ帯に迷い込み引き返すなどミスも重なり往路2時間の沢歩きが下りの復路が2.5時間以上もかかってしまった。神威山荘到着が17:38。連日の長時間歩行で足の疲労はピークに達していた。

2012.8.hokkaido
 
2012.8.hokkaido
 

8/16(雨)移動 この日は3時間かけて沢登り+峠越えでペテガリ山荘への移動を予定していた。心配していた足の疲労は回復しつつあった。しかし、深夜からの激しい雨で日中も雨が降り続いている。天気予報では、ペテガリ岳登頂予定の翌日も降水確率が高く好天は期待できない。この悪天候の中ペテガリ登山は望ましくないとのことで、協議の結果、別の山に転進する事にし、この日は、移動日とすることにした。静内にあるアイヌ民族資料館と苫小牧市科学センタの実物の宇宙船ミールとプラネタリウムを無料見学しながら、観光モードで移動。100円のナメコ汁と安売りの食材で夕食を済ませ、道の駅でテント泊。

8/17(小雨)【樽前山】7合目駐車場から樽前山周遊

夜中小雨が降っていたが、朝は小康状態になったので、支笏湖近くの樽前山7合目駐車場を出発(8:00)。約2.5時間のごく簡単な周遊登山だが溶岩ドームの迫力が抜群とのすすめで登ったが、あいにくのガスと小雨で、全くその景色を堪能することができず残念であった。国民宿舎雪秩父で入浴後、となりの湯本キャンプ場でテント泊。

2012.8.hokkaido
 
2012.8.hokkaido
 

8/18(晴)【羊蹄山】ヒラフ登山口(5:10)から羊蹄山ピーク(8:35)、火口周遊後、登山口(11:40)

湯本キャンプ場を4:30出発し、5:10に羊蹄山登山口を出発。よく整備された登山道を順調に進む。先行者を次々に抜かして、ピーク到着が8:35。天気は上々で、下には見事な一面の雲海が広がっていて、その上には真っ青な晴天が広がっている。ピークでは暖かい日差しを浴びて、しばし快適な時間 を堪能する。ここから、岩場の火口外輪山を周遊する。

数年前のGWに山スキーで、真狩コースと京極コースからここまで上り詰めたことが思い出れた。さらに周遊して、登ってきたヒラフ登山道を下る。この日は実に多くの登山者が登ってきており、すれ違うにも時間がかかる。結局、登山口到着が11:40。ニセコ駅前の温泉に入って汗を流し、余市のニッカウィスキー蒸留所を無料見学・試飲して、小樽からのフェリー「はまなす」に乗船して、8/19の21:00舞鶴到着。30分以上最下層の船底待たされて上陸後、JR新三田駅経由で深夜帰神。

北海道滞在の6日間で3日は雨という悪条件の中でも、同行各位のおかげでなんとか当初目標2山+追加2山に登頂できたのでよしとすべきであろう。残ったペテガリ岳には、いつか又挑戦したいものである。フェリー往復+車代で5.2万円/人程度で、夏休み期間中は割高であった。以上

♣ ゲストブックへの書き込み ♣

HOME

Copyright © 2010 Kobe Mountaineering Ski Club All rights reserved.