神戸山スキークラブ

　粗目雪の初中級コースとして、大山南方の鍵掛峠から鳥越峠経由振子沢を稜線までつめて往復するコースを企画したものの、降雪とガスという悪天候の中、ややハイレベルな山行となって苦労した面もあったが、この時期には珍しく軽いパウダーはじめいろいろな雪質を楽しめた充実の山行となった。

早朝4:30、中国道滝野社ICに集合し、２台の車で蒜山IC経由で現地に向かう。ここのところ週末の度に悪天候に巡り合っているが今日も同様であった。４月になったというのに米子道ではチェーン規制になっていて運転にも気を使う。奥大山スキー場までの道には新雪が数十ｃｍ積もっていて除雪もされていないので、私のFF車では登り坂で スリップしてしまう。Miya車（4WD)に轍を作ってもらい、なんとか鍵掛峠手前の登山口に到着(7:00)

山中泊の人や出発間近の人などの多くの車が停車していた。結構な雪が降っている中、この日の先頭を切って出発(7:35)。なだらかな林間を順調にシール歩行し、鳥越峠の登りにさしかかる。そこそこの斜度に新雪が数十cm積もっていて、滑りやすい。コル直下では新雪も吹き飛ばされていて堅い斜面がでているので慎重にシール登高し、峠に登り上げた(8:50)

一本入れます、のんびりと行きます あそこのピーク目指します　まだまだ遠いですよ！

風が強いのでコルの下でシールをはずし、滑降することに。慎重にスキーカットするといきなり亀裂が走りゆっくりした新雪雪崩れが発生した。雪崩れを見極めながら１人づつ慎重に急斜面を下る。その後尾根筋にトラバースして、軽い新雪の斜面を快適に下っていくが、所々堅くなっているので、気は抜けない。谷まで滑り降りると再度シールをつけて（9:35)登り返し、二俣で右の振子沢に入る。真新しい新雪斜面を軽くラッセルしながら軽快に登っていく。

標高が低い内は景色も見え、また時々晴れ間も見える快適な登高であったが標高が上がるにつれガスが濃くなってくると数ｍ先も見えない濃霧になった。雪面斜度と極たまに見えるかすかな遠景とGPSを頼りに方向を定めラッセル登高を進めるが、結果として右往左往してしまう。最期の稜線直下では、崩れ安い新雪とその下の堅い雪面に苦労した。シールだけで行ける人、クトーでしのぐ人、今回が山スキー２回目のNoriさんには安全を見てアイゼンに履き替えてもらって登り上げた(11:45)

稜線直下だけでもずいぶん苦労し、時間を費やしてたどり着いた稜線たが、当然のことながら景色は全く見えない。かろうじて近くの岩場が見える程度で、ガスが晴れる気配はない。このガスの中ではスキー滑降もままならないことは容易に想像できるが、待っていても仕方ないので滑降を開始する(12:42)

お決まりの集合 林間・快適滑降

ガスの中、Miyaさんとウッチーさんに先頭をお願いし、後の人は離れないようについて滑ってもらう。途中Maruさんとも無事合流し、さらに下る。今日のガスでは先頭では酔ってしまいとてもスキーを楽しむことはできなかった。時々視界が利くと雪質は柔らかく滑りやすい。振子沢自体は幅広く、斜度も適度でまさに山スキー向けである。視界が十分に利き始めた振子沢下部から鳥越峠に登り返す谷の出会いまでは快適に滑ることができた。再度シールを付けて今度は鳥越峠の西側の稜線を目指し登りはじめる(13:15)

鳥越峠西の稜線到着が14:20。ここからは日に照らされた烏の山が輝いて見える。記念の集合写真をとって、最期の滑降開始。このころには日が差している時間もずいぶん長くなったので新雪が重くなっている。それでも、この時期新雪を滑ることができるのは珍しく、快適に滑降を楽しむことができた。途中、ゆっくり休憩しながら緩やかな傾斜のブナ林の新雪滑降を楽しみ、　駐車場到着が15:20。その後、蒜山快湯館で温泉入浴（回数券で400円弱）し、Ｂ級グルメで優勝したという蒜山焼きそば(630～740円）を食べて帰宅(20:00)

参加者のみなさんお疲れさまでした。あいにくの天候に苦労もありましたが、この時期にしては新雪も滑れて良かったと思います。大山の雪は豊富で、GWくらいまで同コースも十分に楽しめると思う。次回は好天の粗目雪を期待したい。記；Wasa

Mr’Miya　テレの雄姿 大山・振子沢ログ