5日深夜、市ノ瀬に3時すぎに到着。すでに出発する人たちもいる。天気は小雨が降っている。1泊2日で急がない我々は仮眠し、明るくなって5:40出発。このころには雨は上がって、曇り空。しばらくすると快晴になった。チブリ尾根の入口を間違って10分のロス。さらに表示通りに山道を歩くが、舗道を行った方が簡単ではあった。スキーと兼用靴をつけた重いザックを担いで運動靴で雨でぬかるんだ山道を1.5時間ほど進む。雪がつながりはじめて曲池方面に雪の斜面が広がったので先行者のトレースを追って漸くシール登高を開始する。
ところどころ板を脱いで標高を上げ、登山道をショートカットする形で、チブリ尾根の登山道に合流(9:25)その後も苦しい登りを続け、漸くチブリ小屋に10:40に到着。このころには、雲が出始めたが天候に不安はなかった。以降も、シール登高を続けるが、なかなかペースがあがらない。ピーク直下の這い松帯まですすみ、雪が無くなると板を担いで登山道を進む。ここで先行していたUchida'Grpと遭遇。まさに急斜面を滑り降りるところであった。
12:50、別山への稜線ピーク(2380)に到着。このころ、雲が広がり、風も出てきて、気温も下がってきた。ガスがどんどん広がって、これから向かう南竜方面の稜線がホワイトアウト状態になってしまった。険しい稜線もあるのでこの先どうするか悩んだが、ここまで宿泊装備を持って来たのでできれば南竜小屋まで周遊したい気持ちがある。稜線を坪足でもいけるかと安易に考えて進むことにし、稜線を北方向に滑降開始。
チブリ尾根ログ
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重雪ながら途中まではよかったが、滑降を続けると先頭のWasaがいきなり足を取られて大転倒。氷結した堅い斜面との境界のクラックに板が挟まり、そのまま顔面からアイスバーンにつっこんだ。顔面にけがをしたこともあって、ホワイトアウトと風、予期せぬアイズバーンに以降のコースに不安が大きく、残念ながら引き返すことにした(13:10)。安全を見坪足で稜線ピークまで戻り、往路の夏道を下る。雪がつながって、滑降を開始(13:55)
視界不良の中、慎重に下っていく。標高2000mくらいになると遠景の視界も利くようになって、快適に滑降できるようになった。小屋付近の登り返しは、階段登高等でこなして滑降を続ける。途中、Uchida'Grpと合流し、以降残雪期の滑りやすい雪質の斜面を快適に滑降し、雪がとぎれるまで滑り込んだ
以降兼用靴で長い登山道をっゆっくり歩き、17:20に市の瀬に漸く到着。長い山行が終了した。この後激しいにわか雨があったり、曇時々晴れの予報であった5/6の天気が、実際には雨となったりで、結果として敗退がよかったのかもしれないが、悪天に奔騰されたGW後半であった。市の瀬の温泉(600円)に入り、GWの大渋滞を抜けて、帰神が25:00。記;Wasa
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