神戸山スキークラブ

先週末に白出沢ルートから奥穂高岳・西穂高岳を歩いてきたので報告します。
お天気にも恵まれ、爽やかな北アルプスでしたよ！あまり気分が盛り上がらないまま新穂高温泉に向かうも、またもや 途中の仮眠で痛恨の寝坊をしてしまう。

8月27日
新穂高温泉8:00出発～（近道経由）～穂高平避難小屋8:20～白出小屋 8:52～白出沢渡渉9:42～岩場の高巻き～穂高岳山荘13:10到着

槍ヶ岳のシルエット

雪渓が見えてからのラスト700m程のガラ場がダラダラと長くてうんざりしたが清々しい風には大いに助けられた。そして漸くで小屋に到着。さすが人気エリアとあって、山の中にあっても町中の喧騒を思わせるにぎわいだ。耳元では続々と山小屋に吸い込まれていく人々の足音はしているが、テントに寝そべってのーんびり頭上の奥穂高岳を見上げたり、眼下の涸沢や北尾根を覗いたりしながら、読みかけの本に目を落とす。もちろん、その合間にビールを口に運ぶことは忘れない。18時には夕食を済ませて就寝。（夜中の2時から2時間程、かなりの雨が降った）

白出沢のガレ場を行く 登山者が続々と

8月28日
4時ごろ、まだ雨が降っているというのにテントを撤収する音が聞こえる。 天候は好転する予報だったので、もう暫く私はテントの中で様子をみることにする。 4時半、突然雨が止んで新月と星が冴え冴えと輝き始める。
穂高岳山荘5時出発～奥穂高岳5:20～ジャンダルム6:30～天狗岳7:40～ 西穂高岳9:30～ピラミッドピーク10:12～独標10:31～丸山11:10～ 西穂山荘11:22/12:00～西穂高口ロープウェイ駅13:00

奥穂高の御来光

奥穂高ピークに着くころには岩の表面が乾いてきていたので、西穂高に 向うことを決める。以前、西穂高から歩いた時と比べて、今回「丸と⇔」 マークのペンキがやたらと多いのに驚かされた。単独行とあって、先行 パーティーが道を譲ってくれたので、ルートファインディングをしていくつもり だったが、迷いようがないほどの量だ。体力を温存しながら西穂に急ぐ。
西穂高に到着。途端にすごい数の人が登ってくるのが見える。過去2週間 の間に、ピラミッドピーク付近で2件の死亡事故があったため、どこで滑落した のか見てみるも、危険そうな場所は見当たらない。きっと疲労や不注意さから 事故はどこでも起こりうるということなのだろう。結構疲労感があったので、 注意しながら西穂山荘まで歩く。